防食工の点検診断
1. 被覆防食工法の点検診断
目視調査
海水面上の目視調査は、船上から行い、海水面下(水中)の調査は、潜水士による水中カメラなどの機材を用いて行います。 防食工の点検診断は、目視調査により劣化度(a~d)判定を行います。 |
![]() 鋼管杭式桟橋の点検診断状況 |
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打音検査・膜厚測定
打音検査は、専用の打診棒あるいは木製やプラスチック製ハンマにより被覆防食の表面を打診し、浮きなどの欠陥部位を同定します。
膜厚測定は、電磁式膜厚計により、被覆膜厚を測定し、膜厚の減少量を測定します。
![]() 打音検査(打診棒による) |
![]() 膜厚測定(大気中) |
2. 電気防食工法の点検診断
電位測定
電位測定は、電気防食設置時にあらかじめ取り付けた電位測定装置に高抵抗電圧計、照合電極を接続して行います。
防食管理電位(-800mV)が維持されていれば、防食工が有効であると判断できます。
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陽極調査
陽極調査は、流電陽極方式の場合に実施する調査で、陽極の取付状況や消耗量の調査を行います。消耗量を調査することで、陽極の残存寿命がわかります。
![]() 陽極の劣化度判定基準(現状調査) |
![]() 陽極の消耗量調査 |