調査診断技術

1.維持管理計画

(1)概要

港湾鋼構造物は海水に接しており、過酷な塩害環境下にあることから激しい鋼材腐食を生じやすいです。そのため防食工の維持管理が重要です。
防食工の維持管理では、下図の維持管理フローのように、あらかじめ策定した維持管理計画に基づいて点検診断および補修を行い、防食工の防食性能が設計供用期間中に維持管理上の限界値を下回らないようにしなければなりません。また、ライフサイクルマネジメント(LCM)の枠組みに基づいて、計画的かつ合理的に維持管理することが必要です。

維持管理計画

(2)点検診断

点検診断とは、防食工の変状の有無を点検・調査により把握し、劣化度を判定して防食性能を評価することであり、実施目的や実施時期の違いにより、初回点検診断、日常点検,定期点検診断(一般・詳細)、臨時点検診断(一般・詳細)に分けられます。
点検診断の実施時期と頻度については、施設の重要度に応じて決定された通常点検診断施設と重点点検診断施設の2 区分に応じて設定されます。

維持管理計画

(3)港湾鋼構造物の点検診断および補修(例)

港湾鋼構造物の点検診断および補修(例)を下図に示します。
通常点検診断施設を対象として、一般定期点検診断の頻度を5 年に1 回、詳細定期点検診断の頻度は供用期間中の適切な時期に少なくとも1 回であるので25 年目に実施することとしたものです。第一回目の詳細定期点検診断で異常が発見され、さらに詳細臨時点検診断を行って補修を実施後、維持管理計画書の変更を行ったという想定の例です。

維持管理計画

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防食・補修工法研究会