電着被覆工法
電着被覆工法は、海水中に設置した電極から被防食体である鋼材へ直流電流を流すことで、海水中のCa2+ やMg2+ などのイオンを陰極となる鋼材面にCaCO3(炭酸カルシウム)やMg(OH)2(水酸化マグネシウム)として析出させ、鋼材表面を被覆する工法です。
1. 厚膜被覆方式
2~5mm厚の電着皮膜を析出させることにより腐食因子である海水、酸素等を遮断し防食を図る工法です。
2. 薄膜電気防食併用方式
最低膜厚を250μmとすることで電着被覆の通電期間を短縮し、薄い電着被覆が析出した後(1次通電)、20mA/m2程度の微弱な維持電流(2次通電)により防食を図る工法です。