2.集中腐食
港湾鋼構造物は、使用される環境や条件により腐食形態は変わりますが、無防食の場合、局部的かつ急激に腐食が進行する場合があります。
これは、平均水面(M.S.L.)付近が溶存酸素濃度の高いカソード(陰極)、平均干潮面(M.L.W.L)直下が溶存酸素濃度の低いアノード(陽極)となるマクロセル(規模の大きな電池)を形成し、アノードである平均干潮面直下が集中して腐食していくためです。これを集中腐食と呼びます。
集中腐食によって発生した鋼材の腐食穴
1. 鋼矢板![]() 2. 鋼管杭![]() 3. 鋼管矢板![]() |
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出典:阿部正美,海洋鋼構造物の腐食と防食対策,(社)日本防錆技術協会 ,2002.6 |